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惑星と恒星の違いをご存知ですか?

晴れた日の夜空、空気が澄んでいる地域では多くの星々が見える事でしょう。

都会でも目を凝らすと星は見えています。一等星、二等星は見える事でしょう。

夜空を見続けると案外多くの星々が瞬いている事に気付きます。それらの星々は果たして、見つめた其の場所にあるのでしょうか?

まず、よく注意してみると瞬いている星とそうでない星があります。

そうでない星が惑星で、夜空に輝く星の殆どが、恒星と呼ばれる太陽と同じように自ら燃えている星です。

恒星には生き物と同じように寿命があります。何十億年と云う人間からすれば長い生涯ですが、いつか終わりの時を迎えます。

夜空に輝く恒星は何億光年と云う彼方に在り、私達が見ているのは何億年も前に放たれた光です。

今、この瞬間、私達の見ている其の星が消滅しても、私達には知る事は出来ません。気の遠くなる様な遠い私達の子孫が其の事を知るでしょう。

夜空に瞬く星々の光の一つ一つの全てが、時間の異なる遠い過去の光です。

私達は夜空を見上げるだけで、異なる過去の光を見るタイムマシンの中にいます。

さて、夜空の星々が時間的に、そこに存在しないかもしれない事が分かりました。では、次に、星々は果たして空間的にも、私達が見つめた其の先に存在しているのでしょうか。

真上に見上げた星は、見上げた方向に実際に存在しています。

ただ時間的にはもう、存在していないかもしれませんが。

それでは、少し斜めに見上げた星はどうでしょう。其の見つめた真っ直ぐ先の方向に、実際には星は存在しません。

見つめた先よりも少しずれた位置に存在します。では、もっと低い位置に見える星はどうでしょう。見つめた方向よりも、かなりずれた方向に実際には存在しています。

光は空気の中を進む時、全く同じ速さで進んでいる訳ではありません。

空気分子の密度が大きければ光は遅くなり、密度が小さければ早く進みます。ほんの少しのその差が光の進む道を曲げます。

低い位置にある星の光は、真上に見上げた星よりも多く空気の中を通って私達の目に届きます。

其の為、より曲がった光が私達の目に入り、実際の星の位置とは違う方向に私達は星を見るのです。

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