初心者さんの【ワインの選び方】講座
今、ワインは高いレストランで『気取って飲む酒』ではなく、気軽な食事やBBQなどのアウトドアでも『楽しめる酒』という意識になったと思います。
でもいざワインバーやバルでワインを注文する時や酒屋で買う時、沢山種類があってよく分からないという方もいるはずです。そんな時はどうすれば良いでしょうか。
【まずは軽いタイプから】
子供の音楽番組でハードロックは演奏しないのと同じで、ワイン初心者はいきなり個性の強い複雑なワインはやめておきましょう。
赤でも白でも、まずはフレッシュで軽いものから。
「もっと果実感が欲しい」とか「酸味が柔らかいものが好き」などの感覚的な好みがでてくれば、次からは好みのワインを探す手がかりになります。
【一番簡単・確実な方法】
ずばり、『店の人に聞く』ことです。なーんだ、とお思いでしょうが、それが一番失敗がありません。
レストランで頼んだメニューに一番あうワインはどれか、店の人ならば分かっているはずです。
きっと料理と美味しく溶けあうようなピッタリくるワインを勧めてくれるでしょう。
酒屋でもぜひ店の人にお勧めワインを聞いてみてください。その際には
・どんな料理と合わせたいか
・どういうシチュエーションで飲むか(例えば、パーティなどに手土産で持って行く等)
・今まで飲んだワインでどういうタイプを美味しいと思ったか
・希望する価格
等々を伝えると、より満足いくワインが手に入るでしょう。
【自分で選ぶなら】
レストランでは、とりあえずメニューに必ず載っている『グラスワイン』の赤か白を注文すればOKです。
銘柄は分からなくても、大抵普通に美味しいワインがでてきます。
それを基準にして、次の一杯を頼むときに「これより甘味のあるタイプに」とか「もっとスッキリしたのを飲みたい」と伝えれば良いのです。
メニュー表に銘柄毎の詳しい説明が載っている場合にはそれを参考にしてください。その際、価格が高すぎないワインが良いですよ。
買う場合にワインに詳しそうな店員さんがいない、そもそも人見知りで初対面の人と話すのは苦手だ、という人はワインの裏側のラベルを見てみましょう。
ほとんどの輸入ワインの裏側にちゃんと日本語のラベルが貼ってあります。
白ワインなら甘辛、赤ワイン(辛口)ならボディの重軽が記してあるものがあります。
ボディとはワインの豊さや重みのことです。ライトボディなら軽やかで飲みやすい辛口。フルボディはコクが強く重厚な辛口です。ミディアムはそれらの中間タイプです。
たとえ裏側ラベルにそういった情報がなくても、ちゃんとした酒売り場ならば、1種類毎のワインの味の特徴などが書かれたカードなどが棚に貼ってあるはずです。
産地の特色や葡萄品種ごとの味の違いがわからなくても、甘辛またはボディが分かれば、ワインはグンと選びやすくなります。それらを参考にしてください。
ワインの表側のラベル(エチケットといいます)がどんなに素敵でも、ワイン初心者ならジャケ買いは辞めた方が無難です。
どのタイプのワインでも美味しく飲める自信があるなら別ですが、ここは冷静に裏を読むことが重要になります。
【お高い価格のワインは美味しい?】
ワインはよくわからないし、うんちくはウザいから値段の高めのワインにしとこう!シャトー何とかって有名ワインなら絶対美味しいだろう!という考えは危険です。
ワインは高ければ高いほど、個性がでてくるものなのです。1万円も2万円もするワインが誰にでも美味しいわけではないのがワインの世界です。
かといって、一瓶ワンコインの低価格ワインはやはり美味しいとは言い難いので、味と価格の満足度を考えると、一瓶千円台~のワインが一番良いと思います。
バラエティ豊かなワインは食生活を豊かにしてくれます。
細かい知識は持たなくても楽しめるし、知識を持ったら持ったでハマる喜びがあるワインの世界をあなたもぜひ知って下さい。