「手抜き」の本当の意味
「手抜き」と聞かされてまず皆さんは「サボり」という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか?
「手を抜く」んだから「サボり」と思われても致し方ありません。
それは私も認めます。
普通の生活を送って「手抜き」っていう言葉はそういう意味でとらえられても仕方のない程そういうダーティーなイメージしかとらえられないでしょう。
でも、実際は違うんです。特に囲碁、将棋、オセロなどの勝負の時に「手抜き」という言葉の本当の意味が隠されているんです。(たぶんチェスも同じような意味があると思われます)
実は「手抜き」とは相手方が打ってきた手に対し、受けという手段を取らずに違う所に活路を見出し、そのすきを窺って反撃をするってことに本当の意味の「手抜き」という意味が隠されているのです。
つまり「手抜き」とはサボったりとか、この位仕事ができるはずなのにそれをしない。しようとしないという意味ではないのです。
色々な場面がありますが「サボり」という意味では「手抜き」という意味の本当のポイントを押さえていないんです。
勝負においての一種の「駆け引き」なんです。
これは将棋なんかで言える事なんですが、もはや勝ち目がない時にただただ「王手」をかけ続け、時間稼ぎする事にも言えます。
何とか失着をしてもらおうというものなんです。
失着とは最善手を「筋」と呼ぶのに対し「筋のようで実は間違った手を打つ」ことなんです。
もはや、追いつめられているんですから今更手駒を持っていても意味がない、それならばひたすら「防御をかなぐり捨てた攻撃」をすることでわずかしかない可能性に賭ける事にし、最終的に攻められなくなることを有利に働く側から見たら「一手空いた」状態となることも一種の「手抜き」を待つという意味では使えるのです。
とにかく「一目置く」という言葉も囲碁やオセロから生まれた言葉ですがこの言葉も今のルールになってから必ずしも意味があっているからといって実際は違う意味でとらえられています。
皆さんも本当の意味だと思って騙されないでください。