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消防自動車に積載されているホースについて

火災の時にサイレンと共に駆けつけて来る消防自動車。

消防士さん達が機敏に下車し、真っ先にする事と言ったら、消火用のホースを筒先と呼ばれるモノと一緒に火災現場まで引っ張って行く事。

シュルシュル音を立てながら引っ張られて行くあのホース、管径が50mmと65mmの2種類があり、どちらも長さは20m。

重さは50mmの方で5kg、65mmが8kgある。1本のホースの両端はそれぞれ通称「雄金具」、「雌金具」とに別れており、両端の雌雄をカチリと接続すれば、メデタク40mのホースになる。

そんなホースを何本も引っ張ったり、担いで走ったりするのだから消防士さんの体力は相当なものだと思います。

ホースの巻き方にも色々あり、二重巻、渦巻き、折り畳み式の3種類があります。火災現場で火元に放水するホースは、大半が折り畳み式になっていて、その放水中のホースが足りず、ホースを増加する際に使われるのが、二重巻や渦巻きです。

ホースに水が入り、ピンピンと張っている状態なら、50mmホースの方は重さが40kg、65mmホースだと65kgにもなります。

このようなピンピンの状態に、ホースは水圧13kgまで耐えれるよう作られています。

しかし、自動車に引かれてしまえば破裂してしまう恐れがあります。そんな不測な事態に備え、道路上を横断してしまったホースをホースブリッジなるモノでカバーしているのを目撃した事があります。

このような第一線で活躍する消防用ホースもいよいよ老朽を迎え、ほころびが出てきました。

消防用ホースについて、省令の定めは色々な基準があります。しかし、使用期限は、「期限は何年です」という決まりは定められておりません。

穴が開き噴水の様に水がピューっとでてしまえば、穴をゴムカバーで塞ぐ。その部分をちょん切り、また繋げて訓練用にする。

このような対策が一般的だと言われています。

ホースを少しでも長く使用するため、とにかく穴が開くまで頑張って貰い、使い潰すまで使用する!というのが、消防署の現状です。

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