オリンピックの聖火は、太陽光の力を利用しているのをご存知ですか?
虫眼鏡と黒い紙、白い紙を持って外に出て、それぞれに虫眼鏡を当てる。
すると、白い紙にはほとんど何も変化が起きないのに対して、黒い紙は光が集まった一点から徐々に煙が出てくる……。
小学生の時、理科の授業の一環として、みなさんもこのような実験を行った経験があるのではないでしょうか。
実験好きな先生の元で理科を教えてもらっていたという方だと、鏡をたくさん用意して、大きな黒い紙に光を集めて燃やしてみた、なんて体験をしたかもしれませんね。
さて、今回お話しするのは、火を起こす力にも変えられる「太陽光」に関連した雑学です。
太陽光は、普通に普段通りの生活を行っている上では、その中に含まれる紫外線の影響を除けば、特に意識することもないと思います。
しかし、太陽光を集めて電気を発生させるソーラーパネルの存在や、植物の成長、特に光合成における太陽光の重要性は、みなさんも1度は聞いたことがあると思います。
太陽光は、私たちが生活する上で欠かせない存在となっているのです。
さて、ここでみなさんに問題です。そんな太陽光のポテンシャルを利用して生み出される「あるモノ」とは何でしょうか?
正解は「オリンピックの聖火」です。そう、オリンピックの聖火は、太陽光のもつ力によって生み出されるものだったのです!
しかし、一体どのようにしてオリンピックの聖火はともされるのでしょうか?それは、先に述べた「鏡をたくさん用意して太陽光を集める」という所に答えがありました。
まず、太陽の光がよく当たる快晴の日に、巨大な鏡を数枚用意します。これらをパラボラアンテナのような形状にすることで、中心の一点に太陽光を集中させることが出来ます。
ここに松明をかざすことで、聖火は生み出されていたのです。
聖なるオリンピックを象徴する炎は、人間にとってかかせない太陽の力を借りて生み出されていたのですね。
今年2016年には、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催されます。テレビ番組等で開会式や閉会式をご覧になる際には、ぜひ聖火の生み出された瞬間に想いを馳せてみてくださいね。