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サッカー戦争とは?現在でも起きる可能性があるこの話題に触れてみたいと思います

ヨーロッパのサッカーシーンも佳境に入り、サッカーファンは気が気でない日々を過ごしているでしょう。

ところで、サッカーと言えば、サッカーの試合が引き金になって起こった「サッカー戦争」をご存知でしょうか。

サッカー戦争とは1969年にエルサルバドルとホンジュラスの間で行われた戦争のことです。

戦争の引き金になったのは、厳密には試合ではなく、試合の周囲で起きていたサポーター間の対立などの種々の事件です。

1969年、ワールドカップ予選でホンジュラスとエルサルバドルは準決勝ラウンドで対戦しました。

第1戦はホンジュラスが勝ったのですが、この結果にショックを受けたエルサルバドルの女性が自殺するという事件が起き、その女性の葬儀にエルサルバドルの大統領が参列し、それがテレビ中継されるという異様な事態に発展しました。

さらに第2戦ではエルサルバドルがホームで勝利したのですが、試合後に両国のサポーターが衝突し、ホンジュラスのサポーター2人が死亡する事態が起こりました。

なぜ両国のサポーターがこうした過激な行動をとるのかというと、それは昔から両国間に様々な問題があったからです。

移民や貿易摩擦、国境問題などのせいで、当時の両国の関係は一触即発の状態でした。

特に、ワールドカップ予選と同時期に行われていたホンジュラスの農業改革法による、エルサルバドル移民への政策は極めて攻撃的で、残虐行為が行われたという報告もあるほどです。

そんな緊張状態の中でサポーター間の衝突が起きたため、両国の国民感情がさらに悪化し、試合後、ホンジュラスが移民政策の中で移民政策の一環でエルサルバドル移民を襲撃したことが決定打となって、両国の国交が断絶、戦争へと至ってしまったわけです。

このような外交上の問題によって2つの国が対立し、そんな中でナショナリズムを刺激しやすい、スポーツの国際試合が行われた時、サポーター間で大きなトラブルが起きると、現代でもこうした戦争は起こるのではないかなあと個人的に思います。

事実、近年でも、アルバニアとセルビアの国境問題に端を発するトラブルが、両国のサッカーの国際試合の場で起きています。

「サッカー戦争」という名前からは想像できないくらい複雑な問題が根っこにあるこの事件は、意外と考えさせられることの多い問題かもしれません。

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