農業において、カラスは大敵です
最近朝早くからカラスの鳴き声が聞こえるようになりました。
畑に作物が出来始めてカラスがエサを求め、出没を始めたのです。
カラスと人間の戦いがまた始まりました。
カラスは利口な鳥ですので、油断していると移植したばかりの苗まで食べてしまいます。
うちの家庭菜園でもカラス除けの網を買ってきて、作物の周囲にプラスチックの棒を組んでそこに網を張ってカラス除けにします。
これが大変な作業でお金もかかりますが、手間もかかります。
カラスは近くのお寺の杉の木などに夕方帰っていきますが、一群となって帰っていきますので空が黒いカラスの鳴き声で大変な騒ぎです。
この辺はまだ熊や鹿・猿・イノシシは出没しませんが、少し山へ行くと今では道路へ平気で熊や鹿・猿・イノシシなどが出てきて農家の大事な売り物の作物を根こそぎ食べて行ってしまいます。
農家にとっては大変な収入減でそれまで摘花や消毒を何度もしたものを、食べられてしまうのですから悔しいでしょう。
自然保護も制限が必要かと思います。
最近は鉄砲撃ちも減ってきて農家では畑の周りに電流を流して熊などを防いでいますが、少しは効果はあるようです。
でもこれも県から少し補助金が有るとは言えお金がかかります。
設備費や電気料です。
専業農家は深刻です。
農業収入だけで生活しているのですから摘花にかかった費用や何回もした消毒の費用が回収できないのですから悲惨です。
自然保護に熱心な人は人間が加害者だとよく言いますが、それでは水力発電所もゴルフ場も送電線も何もしてはいけないことになります。
共存共栄が一番良いのですが農家に対しても思いやりが必要です。
生きていくと言うことはつらい苦しいことです。
農家の皆さんが農業を辞めて外国から農産物を全部輸入すると言うことは現実的な話ではありません。
山林や水田・畑は水を保全する働きもしています。
都会の皆さんはこのようなことはわからないでしょうが、農家の後継ぎに生まれた人はご先祖の山林や水田・畑を自分の代でダメにしたくないという思いが強いのです。
収入はその次に来る話です。
国全体で農業を守らなければいけません。