参拝の順番など、お参り前に知っておきたい、伊勢神宮の豆知識を紹介します
今も昔も、日本人なら一度は行きたいお伊勢参り。
正式の名称は、他の神宮とは違って地名をつけない「神宮」といいます。
よく知られているのが内宮、外宮ですが、そのほか別宮、摂社、末社なども含めて合計で125もの神社が三重県内に点在しています。
読み方も「ないくう」「げくう」と宮の文字を濁らずに読むのが習わしで、地元では「ないくさん」「げくさん」と親しみを込めて呼ばれてきました。
一年を通して実にたくさんの行事が行われていますが、特に回数が多いのが外宮の「日別朝夕大御饌祭」です。
なんと1500年もの間毎朝、神様にお食事を奉っています。
調理に使用する火を熾すところから始まり、出来上がった食事は白装束の神職によって運ばれます。
また春と秋には内宮で神楽祭があり、一般の参拝客も屋外の舞台で舞楽を見学することができます。
神宮奉納大相撲も春の恒例行事で、横綱の土俵入りや幕内力士の対戦が見られ、毎年大変な人手で賑わいます。その他四季を通してたくさんの行事が行われているので、事前にチェックすることをお勧めします。
神宮を参拝するとき、よく言われるのが参拝の順番です。正式には外宮から内宮というのが昔からのしきたりです。
最近は平日でもたくさんの人で混雑しますので、スケジュールが合うのなら早朝にお参りしましょう。
朝は5時から参拝ができます。この時間は人が少なく、夏でもひんやりとした空気の中、ゆっくりと神聖な雰囲気に浸りながら参道の玉砂利を歩くことができます。
早起きするだけの価値はきっとあります。
参拝するときには、手水舎で身を清めましょう。左手、右手、口、左手の順が正式です。そのあと使用した柄杓の柄にも水を流して、次の人のために清めます。
参拝の仕方は「二拝二拍手一拝」といい、二度頭を下げ、二度手を打ち、最後に深くお辞儀をします。
よく正面中心で参拝しようと行列している姿を見ますが、どこで参拝しようと神様は見ていてくださいます。
空いている場所で参拝して構わないそうです。
地元の人は両脇の空いているスペースに進んで、さっとお参りされるようです。