箸置きから広がる、食卓の楽しさ
我が家では、箸置きという存在を大切にしています。
家族5人、一人一人自分の箸置きを持っています。
箸置きは母親の私が選びました。主人の箸置きは、水から跳ねあがったような赤い鯛です。
いつもめでたく元気でいて欲しいと言う思いを込めました。
長男の箸置きは、白い牛です。のんびりとしかし知恵に溢れたような表情をしています。
次男の箸置きは、小鳥です。ピアノが好きな彼に合っていると思います。
三男の箸置きは、きれいな水色の結び目です。元気の良さが表れています。
毎回食卓を並べるとき、まず箸置きを揃えます。
そのたびに、家族に恵まれていることを深く感じ喜びの気持ちでいっぱいになります。
私の箸置きは、主人とお揃いの白い鯛でしたが、われてしまいました。
そのため今は、お客様用の双葉の箸置きを使っています。お箸のお店に行くと、箸と同じ位たくさんの種類の箸置きがあります。
それを見ているだけでもとても楽しいのですが、箸置きと言うものはある意味出会いであり、一目で気に入ったものしか買いません。
新品である必要はなく、骨董屋さんでも面白いものが見つかります。
箸枕、箸休めとも呼ばれており、素材も様々なものがありますが、私は瀬戸物の箸置きが好きです。
日本で作られた箸置きは手作りのものが多く、作家さんの吹き込む命が感じられます。
無機質なものよりも、愛着が湧いて一生寄り添ってくれるような箸置きに出会えたときには、購入せずにはいられません。
そんなわけで、我が家には沢山の箸置きがあります。お客様がいらっしゃったときに、その方の性格を表したような箸置きを選ぶようにしています。
子供たちが大きくなったら、この箸置きを見て懐かしく思ってくれるかもしれないなどと夢見ています。
箸置きは見かけも美しいので、贈り物にも適していると思います。
演技の良さそうな、そしてその人の性格を表すような箸置きを、外国のお客様にプレゼントするのも喜ばれるはずです。